『Re:リベンジ-欲望の果てに-』は、2024年に放送されたフジテレビ系の木曜劇場で、赤楚衛二主演のリベンジ・サスペンスドラマです。
巨大病院を舞台に、主人公が様々な陰謀や権力争いに巻き込まれながらも、自身の復讐を果たしていく様子が描かれています。最終回では、全ての謎が明かされ、衝撃の結末を迎えました。
作品の概要
作品情報
- 原作: オリジナル作品
- 脚本: 矢島弘一
- 監督: 西谷弘、柳沢凌介
- 制作: 共同テレビジョン、フジテレビ
- 放送期間: 2024年4月11日〜6月20日(全11話)
- 主題歌: Stray Kids – 「WHY?」
- 天堂海斗(赤楚衛二): 主人公。巨大病院の理事長の息子でありながら、過去の出来事から病院を嫌悪し、出版社で働いていたが、父の急変を機に復讐の道を歩む。
- 大友郁弥(錦戸亮): 心臓血管外科の名医。海斗と共に病院の闇を暴こうとするが、彼自身も過去に家族を失ったことで深い恨みを抱えている。
- 朝比奈陽月(芳根京子): 海斗の元恋人で、病院の看護師。妹の死により、病院の陰謀に巻き込まれる。
- 天堂皇一郎(笹野高史): 病院の創設者で、病院内の権力を握る人物。物語の黒幕として暗躍する
登場人物一覧
あらすじ
物語は、日本屈指の巨大病院「天堂記念病院」を舞台に、天堂海斗が父の死をきっかけに復讐を決意するところから始まります。
父親の急死や、病院内で起きた医療過誤の隠蔽を暴くため、海斗は病院内外で権力闘争に巻き込まれていきます。彼を取り巻く人物たちの欲望と復讐心が絡み合い、病院全体がカオスに陥っていきます。
最終回の解説
木下紗耶の死の真相
木下紗耶(見上愛)は、皇一郎の秘書・永田によって殺害されました。
紗耶は、皇一郎の不正行為に気づき、それを暴露しようとしていました。永田はこれを阻止するために、紗耶を転落させました。永田は最終的に自分の行動を認め、会長の指示ではなく、自分の判断で行ったと告白しました。この告白により、紗耶の死の真相が明らかになりました。
医療ミスの隠蔽
陽月の妹・朝比奈美咲(白山乃愛)の死因と医療ミスの隠蔽は全て天堂海斗(赤楚衛二)の指示でした。
天堂海斗(赤楚衛二)は、医療ミスを隠蔽するために様々な手段を講じました。
具体的には、証拠となるレントゲン画像を削除し、関係する医師たちに口止めを図りました。これらの行為は全て、自身の地位と名誉を守るためでした。最終的に、理事会で全ての事実を認め、謝罪しました。
朝比奈陽月と若林雄介の役割
朝比奈陽月(芳根京子)と若林雄介(橋本淳)は、紗耶の死因と医療ミスの隠蔽を暴露するために協力しました。
陽月は妹・美咲の死因についても調査し、若林はその情報を基に理事会で証言しました。若林は、海斗が医療ミスの隠蔽を指示したことを証言し、全ての真実を明らかにしました。
大友の抱える秘密と真の目的
大友の母親は天堂記念病院で医療ミスにより命を落としました。
表向きでは、執刀医は智信とされていましたが、実際に手術を行ったのは会長の天堂皇一郎でした。本来、簡単な手術であるはずが、会長のミスにより母は帰らぬ人となり、その責任を智信に押し付ける形で隠蔽が行われたのです。大友にとって、会長は母の命を奪った張本人でした。
大友はこの隠された真実を暴き、医療過誤を隠蔽してきた天堂記念病院の体制と、母の命を奪った会長に復讐するため、病院へ戻ってきたのです。
会長への復讐
最終回の終盤では、会長が心筋梗塞で倒れ、大友が会長の執刀医となりました。
「執刀医は私です。術中に動脈を傷つけてしまい、命を落とす可能性も完全には排除できない。もし病理解剖が行われなければ、遺体は灰となり、真実は永遠に闇の中だ。海斗にも全て確認をとっている」と会長に告げ、大友は今まで会長が母をはじめ多くの人々に対して犯してきた悪事のすべてを、死の恐怖という形でたっぷりと味わわせます。
「天堂記念病院の会長」という地位こそが、会長の生きる全てであり、命を失えばそのすべてが無意味になります。ついに命乞いをし始めた会長は、自らが紗耶の殺害を指示したことを白状し、その後、麻酔によって意識を失いました。
会長の社会的な死
会長が目を覚ますと、手術は無事に終わっていました。しかし、「肉体的な死」を免れた彼に待ち受けていたのは、「社会的な死」でした。
「死ぬんですよあなたは。生きながらにして」という大友の冷淡な言葉通り、紗耶が書き残していた天堂記念病院の医療過誤隠蔽についての原稿を、海斗が完成させ、それが週刊誌に掲載されました。その結果、病院のあらゆる悪事が公に暴露され、会長は世間から追い詰められることとなります。
さらに、テレビ画面には海斗が記者会見で全てを公表する姿が映し出されていました。海斗は、「理事長としての私と、会長である彼に全責任があります。本日をもって、病院は解散します」と宣言し、病院の終焉を告げていました。
全ては大友のシナリオ通り
その後、海斗は「少しでも罪を償いたい。自分のやれることは一歩ずつ」と語り、病院を信頼できる医療機関へ譲渡することを決意します。その瞳は、かつての欲望や保身に縛られていたものとは異なり、真っ直ぐで清らかなものでした。
欲望に囚われた海斗の姿はもうそこにはなく、彼は完全に変わったのです。
その直後、ニュースでは元天堂記念病院の新理事長が報じられます。
驚くことに、画面に映し出されたのは、別の病院で心臓血管外科医として働くと言っていたはずの大友でした。
彼は、天堂記念病院と会長に復讐を果たし、最終的には病院そのものを無償で手に入れ、理事長の座を手中に収めたのです。
海斗も会長も、最初から最後まで、大友が描いたシナリオの中で踊らされていたのです。
最後に
『Re:リベンジ-欲望の果てに-』は、巨大病院を舞台にした復讐劇と権力闘争が描かれた作品です。
主人公・天堂海斗は、父の死をきっかけに病院の隠された闇に立ち向かい、最終的には自分の罪を認め、病院を手放す決断をします。
一方、物語の裏で暗躍していた大友郁弥は、自らの復讐を遂げ、病院を支配下に置くという野望を成功させました。物語の最後では、権力に取り憑かれた者たちがそれぞれの運命を辿り、複雑な人間ドラマが一つの結末を迎えます。
欲望や復讐心が絡み合いながらも、最終的には正義が貫かれるのか、それとも新たな闇が始まるのか、視聴者に強い余韻を残す結末となりました。
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